3.当該分野における本研究の学術的な特色・独創的な点及び予想される結果と意義

数理統計学、機械学習の問題に対し、統計力学の概念、計算技法を用いて問題解決を図る点が学術的な特色・独創的な点である。リサンプリング法は潜在的な適用範囲の広い手法でありながら、高い計算量的負荷がその広範な活用を妨げている。本研究により、計算量的負荷が大幅に削減されることで簡便な信頼性評価が可能になり、データ駆動科学を適用できる分野が一層拡大されるものと期待される。また、本研究は、発展的な平均場近似法やレプリカ法の新規な用途への応用を行うものであり、統計力学を深め広める理論物理学的観点からも意義深い。